165系第一弾。クモハとモハ原形です

 構想15年の165系がやっと発表できることになりました。プレス前面を作ってからすでに5年以上が経過…なんとも長い開発期間でしたが、車体内側から彫り込みを入れてユニット窓独特の、窓桟が車体からはみ出さんばかりの位置にある形状を実現することができました。 

 東北、上越、信越、中央、東海道、さらに千葉に大糸線、飯田線と散々お世話になった電車だけに思い入れたっぷり。なるべく多くのタイプの165を手元に置きたいですよね。101系のときに「まとめて買うのはたいへん!」と怒られましたので、165系は細切れに発売していく予定です。

 最初に発売になるのはクモハ165、モハ164の原形時代。モハ164は500番代や800番代も出ますので、ご希望の方は、今回はクモハだけにしておいてください。800番代は中央線に欠かせないですし、500番代は「鷲羽」や東海道の付属編成だけではなく、新潟転属車は「佐渡」に入っていたので、編成に面白みをつけるのに格好ですね(ただし佐渡のM’164 500は冷房化後です)。サハ165は考慮中で、ご希望の方が多ければ製作しようと思いますのでお知らせ下さい。次回はクハ165 非冷を製作し、その後、Mc、M’、Tcの冷房車、M’164 800、M’164 500と続き、Ts とTbは最後に作ります。M165とTk164もどこかのタイミングで出したいと考えています。

 さて冷房化前の165と言えば昭和38年の登場からほとんどの編成が冷房化される昭和48年まで10年近くに渡った、常に満席状態だった全盛時の形態です。ひとつの編成にサハシが2輌入っていたのはこの時代だけ。冷房化が進み始めた昭和40年代半ばは指定席冷房/自由席原形ということも多く、指定席(あの時代は発売日に並んでも、なかなか買えませんでした)にあぶれて暑い自由席車両で臍を噛んだことも間々ありました。今後発売になる冷房車と組み合わせてそんな思い出も楽しむことができます。

タイプ1:一枚蓋ヒューズ箱

タイプ2:分割蓋ヒューズ箱

 165系は製造が長期に及んだだけでなく、技術が日進月歩だった時代だけに予算ごとに小さな差がありますが、今回は4種類×2種類の機器箱で8種類。妻板のMG冷却用風洞は製造メーカーによって柄が異なりますが、エッチングの貼付で希望のタイプを作れるようになっています。特徴は各タイプのキャプションにまとめました。

■クモハ165 Aタイプ

DT32とDT32Bです

165系で最初に製造されたタイプ。吊りフックが大きなオリジナルのDT32は1/87で初の製品化です。コスト増になるので複数の台車は製作したくなかったのですが、「初期車だから」と切り捨てられないのは…オリジナルDT32装着車はクモハ165製造数の半数近くを占め、その殆どが上越、中央線に投入されて「佐渡」や初期の中央線準急、169に替わる前の信越急行などの過半数以上を占めていた…165系の代表的な編成を組むには避けて通れないタイプだからなんですね。東海道や山陽のMc165+M’164 500のMcもこのタイプです。新製時から2種類あるヒュース箱は一枚蓋がA-1タイプ、分割蓋がA-2タイプとなります。

■クモハ165 Bタイプ

Aタイプと同様にオリジナルDT32装着車ですが、雨樋が乗務員扉の上まで延長された二次車とも呼ぶべきタイプで、この車体がその後の標準となりました。ヒューズ箱一枚蓋がB-1タイプ、分割蓋がB-2タイプとなります。

■クモハ165 Cタイプ

台車が吊りフックの飛び出しが小さくなり、天地方向に伸びた形状で、その後の標準となったDT32Bへと変更になりました。車体はBタイプから採用された雨樋が延長されたもので、DT32Bと組み合わされたこのタイプはクモハ165の中では最初に製造されたAタイプに続く輌数で第二の勢力となりました。上越にも配属されていましたが、東京近辺で雨樋が長いタイプでイメージするのは、やはり「アルプス」でしょうか。上越線、信越線、千葉にもいましたが。他のタイプ同様にヒューズ箱一枚蓋がC-1タイプ、分割蓋がC-2タイプとなります。

■クモハ165 Dタイプ

昭和40年代に入って様々な素材が鉄道車両にも使われ始めました。DタイプはCタイプ同様の形態ですが水タンクが丸いFRP製となっています。165系の床下機器の中ではかなり目立つ変化のため製品化いたします。このFRPタンクはその後、腐食した鋼製タンクの保養品としても使われ、初期車でも搭載した車両が存在しました。ヒューズ箱一枚蓋がD-1タイプ、分割蓋がD-2タイプとなります。








■モハ164 Aタイプ

オリジナルDT32を履く昭和37年〜昭和38年予算の初期車。クモハ165AタイプとBタイプに適合し、冷房化前の時代だと「佐渡」だけでなく「弥彦」「ゆきぐに」「越路」「越後」と上越線だけ見ていてもキリがなく、それ以外の線区も推して知るべし、ですね。クモハ同様にヒューズ箱は2種類あり、ヒューズ箱一枚蓋がA-1タイプ、分割蓋がA-2タイプとなります。

■モハ164 Bタイプ

初期の製造が一通り終わった後に165系の製造がピークを迎えましたが、その時代、台車がDT32Bに変わった年代の車両です。相棒になるクモハ165は、クモハ165 Cタイプが適合します。ヒューズ箱一枚蓋がB-1タイプ、分割蓋がB-2タイプとなります。

■モハ164 Cタイプ

やはりクモハ165Cタイプに適合するもので、DT32Bを装備し、コンプレッサーが101系以来使われてきた1000LのC1000×2から、一気に性能を高めた2000LのC2000×1基に変わったものです。この変更で床下の雰囲気が大きく変わりました。ヒューズ箱一枚蓋がC-1タイプ、分割蓋がC-2タイプです。

■モハ164 Dタイプ

時代の変化で新製時から水タンクがFRPタンクになったもので、CPはモハ164 Cタイプ同様にC2000。同じFRPタンクを持つクモハDタイプに適合します。ヒューズ箱一枚蓋がD-1タイプ、分割蓋がD-2タイプです。

 

 

 

 

 価格はタイプを問わず、クモハ165: 60,000円+税、モハ164: 50,000円+税になります。当店キットの通例ですが、ギアなど駆動系、モーターと車輪、高圧ヒューズ箱、カプラー、M1.4とM2.0のビスなどが含まれていません。
また購入をお考えの方に、いくつか注意していただきたい点があります。
●モハ164は今後500番代、800番代を発売予定で、その際にクモハ165も再生産します。
●モハ165も発売予定です。その際にモハ164も再生産します。
*上記再生産予定の製品は今回より価格が上がる可能性があります。もし予算に余裕がある場合は今回の購入をお奨めします。
 今回の製品は注文生産になりますが、ご購入の際はコチラを一読の上、3月18日(日)までにEメールでお申し込みください。

C62 23で溢れ出すアドレナリン!

 Pinecone Productsの松川さんがC62を仕上げてくれました。23号機はC62にとってだけでなく日本の蒸気機関車にとって最後の特急、昭和42年9月30日の6レ「ゆうづる」を牽いた機関車です。
 山陽本線の電化そして東北本線「はくつる」牽引機がDD51に変わったことで消えた蒸機特急は昭和40年10月に常磐線の「ゆうづる」で復活。昭和42年10月の電化までという期限の切られた2年間に平区のC62が投入されたわけですが、その詳細は交友社のSL No.9に記されています。

 平-仙台151.3km。アップダウンが伴うルートを現車13両換算41両の「ゆうづる」はノンストップ2時間15分で走破しました。その5年前の「はつかり」でさえ2時間20分。誕生から20年近くが経つC62で平均70km/hに迫る運転を不安視する声が多かったというのには頷けます。
 停車駅が多いとはいえ震災前の651系で1時間59分。50年以上前の蒸機による2時間15分がいかに過酷であったことか。

 私より一世代上の方は早朝ギリギリの撮影可能時間帯を狙って平詣でを繰り返されたそうで、松本さんの名文を読み返すたびにワクワクしますが、私の時代にはC62特急はもとよりC62急行さえ消滅してしまっていただけに、常磐線で繰り広げられたハドソンの競演は神話の世界です。

 そのC62特急を目の前で再現できるのが模型の良いところですが、私は松川さんに仕業番号「1」を入れてもらいました。平機関区SL甲組仕業番号1は平-5レ-仙台−6レ−平。庫から出てから帰ってくるまでわずか5時間22分。その間、特急だけを牽引する栄光の仕業でした。そしてこの仕業に専ら充てられていたのが平の最好調機、C6223。煙突が少し短いC62 23と20系を前に今日は至福のひとときであります。さぁ、20系塗らなくちゃ!

石炭車インレタ発売です

  セキ1を作ったら、松川さんに「もう市場にはインレタがないんですよ!」と言われまして、それではと石炭車用インレタ(といっても北海道限定に近いですが)を作ってみました。
 セキは各形式を入れてトータル4輌分作れるほか、せっかくなので、私が妄想中のホキやセサも入れてみました。欲張りついでに北炭や夕張も。製品が出ない場合は自作で是非!(^^;) 
 価格は2,500円+税になります。多めに製作していますが、品切れの際はご容赦ください。

 
 

2月の店舗営業日です

2月は第一週がお休みです
2月10日(土)13:00〜17:00
2月17日(土)13:00〜17:00 *工房ひろ月井さん出勤日(^.^)
2月24日(土)13:00〜16:00!!(都合により16時で閉店させていただきます)

WWキハ17等のシートが発売されます

WWでは積極的にキハ17系列の気動車を模型
化していますが、内装用のシートが発売になります。ホワイトメタルのシートとエッチングのシート取付板のセットですが、シートピッチが無限と思えるほどのキハ17系列には嬉しいところ。価格/タイプは表の通りとなります。

 取付板の関係で入手難になるものもあるかも知れませんので、確実な入手には予約をお奨めします。ご希望の方はコチラを一読の上、Eメールでご予約ください。

WWチキ5000(コキ5000)キットのお知らせです

 もうひとつのコンテナ車の王様の登場であります。*個人の感想です。
 無蓋車搭載はともかく、日本初のコンテナ車として昭和34年に華々しく登場したチキ5000の製品化です。魚腹が側梁と側板を兼ねた今日にまで続くパッケージングの第一弾で、EH10の牽引する「たから」は絵本に必ず登場しましたね。
■5100コンテナ搭載車

「たから」は次々と増発されましたが、「第一たから」はチキ5000だけの編成でエースの風格十分でした。昭和40年にコンテナ車は「チ」から「コ」へ標記が代わり、チキ5000もコキ5000に変更。翌41年には全車コキ5500へと改造されて形式消滅となりました。
■6000コンテナ搭載車

5100! これを満載した列車こそコンテナ列車の刷り込み

 台車はオリジナルTR63。やはり両抱きブレーキは威厳があって良いです。突放を考慮していないため、後のコンテナ車のようなデッキはなく、側梁につく手ブレーキは国鉄時代はチキ5000だけの装備でした。「たから」の主力コンテナは5000個以上も量産された6000ですが、独特な形態で国鉄広報写真で我々が刷り込まれた5100もついに発売されます。ロストで…とか妄想したことはありますが、重量を考えると、これはインジェクションじゃないと成立が厳しいコンテナですね。ついに出るんだなぁと感慨無量であります。

 既発売のコキ10000、5500後期形同様、コンテナ5個積みで台枠は見えなくなってしまうため、製品では床板に真鍮板を使用してウェイトを兼ね、車重は90g前後と安定した走行に過不足ない数値となりました。キットにはカプラー、入手しやすい真鍮線、ビスなどは付属しておりません。両タイプ共に各コンテナが5個付属。発売は4月上旬頃を予定しています。価格は5100コンテナ搭載車2輌セットが49,000円+税、6000コンテナ搭載車2輌セットが45,000円+税になります。ご予約ご希望の方はコチラを一読の上、Eメールで2月25日までにお申し込みください。