お待たせしました! 一次流電が登場です

 最初の構想や取材から10年…一次流電と二次流電では前頭部形状が異なるなんて知らなかったところから始まり、勉強しながらの進行でしたが、やっとのことで流電がもっとも美しかった関西急電時代をカタチにできました。
 当店が製作するのは旧流こと一次流電。阪神間電化に続き、京都までの電化工事が進む昭和11(1936)年に、高速運転前提の固定編成で登場した流線型電車です。ノーシルノーヘッダーに張り上げ屋根、サイドスカート、高速用ギア比やベアリング採用の軸受など意欲的な内容だったことは釈迦に説法ですね。 フリゲンダーハンブルガーみたいとか言っちゃダメですよ。

■言わずと知れたモハ52002と52001。52002は逆向いてますのでご注意を。前頭部形状は何度修正したことか…(泣) 関西は戦前から戦後の標準となった大鉄形床下機器配置なので、海側は空気側で山側が電気側。切り欠いたスカートからCPや制御器が顔をのぞかせ、抵抗器部分はパンチングの穴だらけであります。80年以上前のデザインとは思えないカッコよさですね。

 一次流電就役当初は神戸←モハ52002+サロハ46018+サハ48029+モハ52001→大阪の編成で、サロハの二等車が神戸寄りという組成でした。狭窓というだけではなく、半室構造の運転台、屋根肩のルーバー、メンテナンス用に設けられた腰板のサイドスカート用フック掛け、トイレを持たない付随車など、後の二次流電とは異なる部分が多々見られます。


■スカ線サハ48の追番となったサハ48029。戦後はスカートを外して本当にスカ線の電車になってしまいました^_^; 急電編成もいいけど、スカート切ってモハ53とも組ませたくなりますねぇ。あぁ、また余計なことを考え始めてしまいました…。

 登場時に葡萄色だった一次流電ですが、昭和12(1937)年に二次流電同様のツートンとなり、さらに半年後には他の流電に合わせて付随車にトイレを設置。サロハ46018は三次流電の追番となるサロハ66020に改番されました。この際に車体全長に渡る雨樋も装備されましたが、これは一次流電サロハ66だけの特徴で、二次流電、三次流電には装備されないままでした。なんででしょうねぇ? キットは作り分けが可能です。改造後は神戸←モハ52002+サハ48029+サロハ66020+モハ52001→京都と他の流電同様に二等車が編成の中央に組成されています。
 中部天竜の取材に始まり、試作の前面を2回作り、ボディも2回の進行具合や苦労話裏話はFcae BookのFABページでご覧いただけます。
■脈絡なくバラバラに配置された二等室部分のベンチレーターとルーバー…図面がないと絶対にムリむり(泣) ご提供ありがとうございます🙇🙇 当初は上図のサロハ46でしたが、昭和12年暮にトイレと雨樋が設置されて下図のサロハ66になり三次流電の追番に。製品はどちらのタイプでも製作できます。葡萄色とツートン、どっちにしようかなぁ。両方?(^^ゞ

 一次流電4輌セットは250,000円+税となります。下すぼまりのスカートは車体と一体…技術の進歩ってすごい…床下機器は外から見える制御器、抵抗器とコンプレッサー(別購入)のみとなります。また完成させるためには車輪、モーター、駆動系、ビスなどが必要となります。ご希望の方はコチラを御一読の上、11月24日(土)までにEメールでお申し込みください。発売は1月を予定しております。二次流電、三次流電はWester Wiese担当です。合わせてお楽しみいただければと思います。

 それにしても、松本さんがPEMPから発売したモハ43形編成に始まり、森井さんのC53流線と参急、城東線のモハ41やP6も作ったし、今回の流電と戦前の関西方面は充実ですね。鉄道黄金時代のもっとも面白い地域だけにむべなるかな?(^.^) 次は阪和かなぁ。