コンテナ車シリーズ最終回?…チラ1/コラ1です

 昭和35(1960)年に製造開始のチキ5500(後のコキ5500)は当時の地方線区にはコンテナ5個搭載が過大だったこと、製造費が高額だったことなどから製造が中断され、輸送量や実情に則した2軸車が製造されることになりました。こんな事情から登場したチラ1は10m超という国鉄2軸車最長のヨーロピアンな印象持つ車体で、昭和37(1962)年に55輌を製造。東京を起点に札幌、新潟、名古屋、広島、福岡へ運用を開始し、それまで東京-大阪専用だったコンテナの全国展開を担うことになります。本線の主要貨物列車に使用されたことから牽引機は各線のエース級が揃い、東海道山陽はEH10、D52。「ほっかい」はD51三重連で奥中山を越え、北海道内はD52、D51。新潟行き「こがね」はEF16+EF15で上越国境越えでした。

1960年代の代表的な冷蔵コンテナR10(旧形式100)搭載のチラ1。鮮魚輸送に使用された東北筋でのエースでした。


6000、7000、R10搭載のチラ1。側面に扉を持つ7000はチラ1のために生まれたような形式。簡素なステップや手摺がチラならでは。



 こうして全国運用が始まったチラ1ですが、コンテナを常時3個積みという搭載規則によって運用が制限されたことや需要が高まってきたことから製造は1ロットだけとなり、以降はチキ5500が製造を再開されています。チラ1は昭和40年に形式称号変更でコラ1となり、それからしばらく経った昭和41〜42頃には本線の直通貨物から地域間輸送に転用され始めました。華の時期は短いですね…。末期の写真が多く残りますが、製造最初は75km/hだったのに黄帯…^_^; やはりD52の牽く山陽本線の長大貨物や松本さんが撮影されたチラ1組成のD51三重連「ほっかい」を再現したいところです。

R10搭載のコラ1。コラに称号変更された後、長距離運用から退き始め、最後の運用は釧路からの鮮魚輸送でした。


6000、7000、R10搭載のコラ1。北海道や東北などの地域間輸送で見られた形態。コラ1はステップ、手摺などの保安度向上改造後の形態です。

 
 チラの1模型化で悩ましいのは線の細さ。側梁は頑張ってもスケールの2倍になるほど極狭で、そこから生える軸箱守も模型として成立しそうもない薄さです。T断面のややこしい形状を持つ横梁は全ロストワックスも考えましたが、いずれにせよ細い側梁は再現が困難な上、作ったとしてもすぐに壊れちゃいそうなので、既発売のコキシリーズ同様にコンテナ搭載状態で形態が整うよう工作を容易化しました。ただしチラ1/コラ1で目立つ長軸故の飛び出した軸箱はバッチリ表現。チラは幹線貨物列車に組み込まれた当時の原型。コラは手摺などが保安度向上改造後の形態になります。コンテナは既発売のコキ同様にインジェクション製。キットには車輪、カプラー、ビス、真鍮線などは含まれていません。

チラ1/コラ1キットは表(2020/2/4 搭載コンテナを追加しました)の通りとなります。注文生産のため、ご希望の方はコチラを御一読の上、2月25日(火)までにEメールでご予約ください。コンテナ数が限られているため品切れの際はご容赦ください🙇