私と鉄道模型の60年(13)–松本謙一 レイアウトはストラクチャーから


レイアウトはストラクチャーから入る―――松本謙一(日本鉄道模型リサーチ‐ A.B.C.)





筆者のレイアウト、D&GRN鉄道で最近製作に熱が入っている一つが、この「場末大通り地区」。名づけて“Big Gate Avenue”。夜の女性とこわいお兄さんと暴走族の屯する猥雑な一角。喧騒の中に漂う一抹の哀感‥ストラクチャーと人形とアクセサリーが醸し出す人生劇場はレイアウトを単なる列車の運転場に留めておかない。



■レイアウトはストラクチャーから入る



私が雑誌の編集スタッフとして多くのモデラーに接した経験で申しますと、「いつかレイアウトを造りたい」「レイアウト・モジュールぐらいはやってみたい」とおっしゃる方は多いのですが、実際に着工する方は少なく、やっと着工しても、線路を敷いたぐらいで息切れしてしまう方がこれまた多い。



それはストラクチャーを二の次、後回しにするからではないか、と私は想像します。



レイアウト製作は、車輛製作と違って、具体的なプロトタイプがあるわけではありませんから、完成した姿、目標、というのがイメージしにくい。そこがレイアウト、ことにシーナリー製作が難しく考えられがちな理由の大部分のようです。



しかし、手がかりが全く無いわけではありません。レイアウト製作の入り口の鍵を開けてくれるものは、ストラクチャーです。いや、ストラクチャーが「鍵」そのものである、ともいえます。



ストラクチャーを作ることで、それにつながる地面、風景はどうあってほしいか、が見えてきます。平面だった線路プランが立体の風景として、色までが想像できるようになってきます。



ですから、1軒や2軒は結果的に使わなくとも、自分で好きな姿かたちのストラクチャーをどんどん作って、並べてみればいいのです。作り上げたストラクチャーの数が一定数になってくれば、自ずと地面が造りたくなる、人形が置きたくなる、樹が植えたくなる‥と、レイアウト建設へのポテンシャル・エネルギーが高まってくるのです。



ところが、一概に日本のモデラーはケチです。車輛以外には本当にお金を遣おうとしません。20万円、30万円というような機関車、5万円以上もする真鍮バラキットを、現物も見ずに予約する人が、ストラクチャー・キットとなると、2万円、1万円、いや5000円でさえも出し渋ります。



だから日本型にはいいストラクチャー・キットが育たないのです。従って、日本型ではレイアウト製作にストラクチャーの自作が必須となり、それがハードルとなって、車輛のディテールにふさわしいようなレイアウトがなかなか登場しないのです。



翻って、米国型はその点が非常に恵まれていました。私が自分で固定レイアウト製作に入った中学生当時、ちょうど東京オリンピックの頃ですが、すでに一定のストラクチャー・キットが発売されており、それ以上に、あのジョン・アレンの「G&D鉄道」という指標もあったので、「レイアウトへの具体的なアプローチ」が見えていました。



今日の米国ではさらに、至れり尽くせりのレイアウト関連商品が発売されていて、東部風、西部風、ニュー・イングランド風、南西部風などの造り分けまで、思いのままです。



なぜ、あれだけ国鉄蒸機を写しながら、松・謙は米国型を続けてきたのか?車輛や風景の魅力もさることながら、「そこにストラクチャー・キットがあったから」です。





■素材の質感へのこだわり



私のレイアウトでは、完成を急がずに、部分部分で見たときの質感を可能な限り本物に近づける、ということにはこだわってきました。



どうしたら、本物の質感に近いものを再現する事ができるか?



少しやってみると、答えは簡単でした。



「実物と同じ素材か、実物により近い素材を使えば、より楽に、より確実に、実感的になる」この当たり前のことを確認したのです。



以来、私自身はこれを選択基準にして自分の購入するストラクチャーを選んできました。それは結果的に、着色を楽にし、簡単に時を経たようなウエザリング効果を上げる事ができ、レイアウトを実感的にすることを成功させたと思います。



レイアウトの「実感」を「細部まで精密に正確に作ることだ」と勘違いしている人は、実は模型業界にすら、多いのですが、これは全くの誤りで、「レイアウトの実感とは、その情景をいかに活き活きしているように見せるか」にあります。



実際、日本のNゲージ・メーカーからは数多くのストラクチャー製品が発売されていて、それを使ったレイアウトも沢山作られていますが、「その中に自分が縮尺されて暮らせ」と言われたら、とても御免だ、と感じる人は多いのではないでしょうか?



それは、多くのストラクチャー製品があまりにも無機質であり、有機的には感じられないからでしょう。この一事を検証してみるだけでも「レイアウトは自分が住んでみたい、夢の世界の表現であって、街や村の標本ではない」ことが判ります。



レイアウト製作は、基本的に、「力を抜いて」やる仕事です。ここが車輛工作と大いに異なる所です。「より正確に」という理科系の世界でなく、「崩れを愛でる」文学系の世界です。従って、ストラクチャー工作の楽しみも、「どうやってぴっしり狂いなく作るか」よりも「素材の感触、味わいを愛しむ」ところにあるように感じます。「寸部の狂い無く作る」ことより「優雅に崩して、もののあわれ=情感を豊かに感じさせる」ことを目指すと、あなたにも、ストラクチャーが実に面白い世界になってくることでしょう。





■素材別 いろいろなストラクチャー短評



アメリカ型で市場に登場してきた順で紹介します。

○厚紙

 戦前すでにMR誌の広告に出ていますから、素材のタイプとしては古いものです。紙は木材の繊維をほぐして再度圧縮したものですから、着色した質感は木に非常に近いものがあって、木造の建物を表現するには良い素材です。

 適当な表面のしわが格好の表情となり、布地や薄い鉄板さえ、表現できる点も、むしろプラ板より「芸達者」といえるかもしれません。

 1950年代から1960年代には「木芯、木骨で側面、屋根は印刷着色の厚紙」という構成のキットは、むしろストラクチャー製品の中心で、メーカーとしてはSuydamがその代表でした。厚紙をいかにもアメリカらしい色合いの印刷で着色し、羽目板やレンガの目地をプレス加工で表現していました。窓桟もフィルムに印刷してあります。

 なかなかデザインの優れた製品が多く、アメリカのホーム・レイアウト、クラブ・レイアウトを訪問すると、いまだに健在なものをしばしば見かけます。

 いまではほとんど姿を消してしまいましたが、Suydam製品の代表的ないくつかは、Alpine Division Scale Modelsというメーカーが継承して、Walthersのカタログにも健在です。価格帯も「いまどきこんな安いの!」と驚くほどで、西部開拓当時の町のストラクチャーなどストラクチャー・キットの楽しみを知るのに手ごろです。ディテールは少ないかわり丈夫で、私のところには、小学校5年生の時に組み立てた駅舎で、今年で築50年、というのが健在です。

 SS Limitedのストラクチャーの多くも、印刷済みの厚紙が壁面の主材、という点では、このタイプに属しましょう。最近、3-D印刷を駆使したClever Modelsというメーカーも現れました。




印刷済み厚紙製キットの作例。その昔、ストラクチャー・キットのトップ・メーカーとして活躍したSuydam社のStandard Station。現在もAlpine Divisionというメーカーに引き継がれて販売されている、1950年代からの超ロング・セラー。きちんと組んで、他のメーカーのパーツでディテール・アップすれば、いまでも充分通用するモデル。写真は筆者がストラクチャー・キットに初めて挑戦したときのもの。今年の夏で、築50年を迎えるが、小学生がセメダインCで組んだ割には傷んでいない。下手からでも始めないことには、いつまで経っても何も出来ない、という記録として登場させる。



○バスウッドのクラフト・キット

 着色厚紙のストラクチャー・キットに続いて登場したのはバスウッドを主材とした、より自主工作性の高いタイプのストラクチャー・キットでした。モデラー自身が添付の図面に従って、材料を採寸、切断する工程も多い事から「クラフト・タイプ」のキット、もしくは「クラフツマンキット」、と米国の市場では説明されることがあります。バスウッドは和名を「シナノキ」といいます。「シナベニヤ」の「シナ」です。別名は「菩提樹」。英名では別に「リンデンウッド」ともいい、ドイツ語では「リンデンバーム」です。 節が少なく、目の通りも均質で、硬度も硬すぎず傷つきにくく割れにくく、と適当。経年変化による変形が少ない点も優れています。

 さらに、塗料の染み込みが大変によいので、木目を活かした染色タイプの着色やウエザリングが自在です。ヒノキ棒より、あらゆる点で模型工作向きです。

 クラフト・タイプのストラクチャーキットは、多くの場合、壁面の開口部がプレス抜き済みで、そこにプラスティック製やメタル・キャスティング製の窓枠、ドアーなどを嵌めていきます。屋根は厚紙製で、日本の桧皮葺に似た木製瓦や防水布に見立てたクラフト紙を印刷されたガイドラインに沿って貼り重ねます。採寸、切断を求められるのは、柱、梁、縁取りの帯材、角材で、大概予備もたっぷり付いています。

 このタイプで代表的なCampbellのキットの箱を開けてみると、説明書と図面、材木がぎっしり詰まっており、「大変そう!」に見えてしまうのですが、実は説明の図解が懇切丁寧、英語を読むのが嫌でも、図解だけで充分分かる、部材は組み立てを進めていく部分ごとにパックされている、など、至れり尽くせりになっています。

 このタイプのキットの利点の最大のものは二つ挙げられます。

 一つは、部材が完全に部分ごとに分かれているので、組立て前に部材単位で着色しておけば、塗り分けにマスキングや、細い筆での、手の震えを神経込めて押さえての塗り分けは全く必要が無く、組み上がった時には自動的に綺麗な塗り分けが出来てしまうことです。
 もう一つは、切断による短縮、キット二つ以上を連結しての延長など、自分のレイアウトのニーズに合わせたアレンジがしやすいことです。

 老舗で、製品数も豊富なのはCampbellですが、Durango Press、Evergreen Hill designs、Suncoast Models、Sequoia といったメーカーもロングセラーとして健在です。SSltd.のいくつかのキットもこのタイプに分類できます。JV Modelsというメーカーはロギング関係でいろいろ出しています。

 中でもデザイン的に優れた製品の豊富なのは断然Campbell、そして絶版でプレミア市場でしか入手できませんが初期のFine Scaleです。Campbellのキットは米国ストラクチャーの基本構造を理解するうえでも是非一つは組んでみる事をお薦めしたいものです。Fine Scaleの初期の製品にはジョン・アレンの作品を模写したものがいくつかあり、デザインは抜群です。






クラフト・タイプ・キットの老舗、Campbell社の製品には優れたデザインが数多い。小型レイアウト向きに手ごろな大きさのプロトタイプを選んできた、という配慮も、このメーカーの製品をロング・セラーにしている秘密だろう。写真のモデルはBarn、すなわち納屋。他のメーカーによる小物や人形で生活感をどう盛り立てるかを考えるのが、ストラクチャーの楽しみだ。



○プラスティック

 いくつかの分類の中で、私が一番、というか、唯一評価しないのが、このタイプのストラクチャー・キットです。「簡単確実」を売り物にし、だれでもすぐに間違いなく組めるように言われますが、実は綺麗に組むのが一番大変なのは、プラスティック製品です。

 まず、着色が大変です。スプレーを持ち出さないと広く平らな部分が均質に塗れない。浮き彫りになった窓枠や、桟、飾り縁を綺麗に塗り分けるのにマスキングに手間が掛かり、しかもはみ出しが防ぎにくい。

 次に上げられるのが、接合部分の「合い」の悪さです。金型から成型物をスピーディーに外すための「抜き勾配」が結構きつく(特に中国製)、それを逆勾配になるまで削ってやらないと、必ず隙間が残ります。それをパテで埋めて成型するのに時間がかかります。

 近年の製品では、金型をコンピューター制御で彫るために、あまりにも直線性が良すぎて、実物の古い建物には必ずある、ゆがみが全く無いのも、不自然で冷たく感じられます。構造的に自分の裁量での変更が効き難いのも、面白みに欠けるところです。総体的に実物の建物1戸が大きかったことにこだわりすぎて馬鹿でかく、レイアウトには組み込みにくいのも、私が評価しないところです。

 こうした事から、自分のレイアウトではレンガ造りの建物のみ、使う積りで結構買い込んではあるのですが、完成まで組み上げたものは、ごく少数です。

 例外的に、大変愛しているのは、先月にも触れた、古いRevellの製品。これは50年前の発売にもかかわらず、ゆがみ、崩れ、補修の跡など、人間くささの表現が素晴らしい。それから、近年の製品ではDPM社のGold Kitシリーズ。これはプラスティックの建物本体に、オリジナルのピューター(錫)製キャスティング・パーツを加えてアレンジしており、キャスティングのゆがみでプラスティックの“物堅さ”が消える点を評価しています。




サイズ的に大振りなものが多く、また、いかにも直線的で風情に欠けるものも少なくないプラスティック製ストラクチャーの中で、D.P.M.社のGold Kitsシリーズは、メタル・パーツとの組み合わせで、クラフト・トレイン・キットに近い味わいを出す事ができる。写真の作例はPopa Weelie’s Saloon and Dew Duck’n Caf&eaute;と名づけられた、いわば暴走族の溜まり場、という設定のキット。そのイメージどおり「場末の、かなり風紀の悪いあたり」に起用した。



○石膏キャスティング

 ゴム型に手作業で石膏を流し込んだ壁面に、窓枠など、プラスティックやバスウッド、メタル・キャスティングのパーツ、プラ板に防水布見立ての紙が組み合わせてある、というタイプのキットです。小さな建物では、一体に成型されていて、購買者がやることといえば、着色して、屋根材を貼るだけ、というのも結構あります。

 これも、私が最初に見たのは、D&GRN鉄道が建設を開始した頃ですから、もう30年以上になる古い話です。当時活躍したのはModel Masterpieceというメーカーでした。その後も断続的にこの手の小メーカーは、現れては消え、を繰り返していますが、キットのタイプとしてはアメリカ鉄道模型界ではすっかり定着している観があります。

 日本人が聞くと「すぐに割れそう、欠けそう」という心配が先に立ちますが、使っているのが「ハイドロカル」という軽量石膏で結構硬く、丈夫です。万一割れたり、欠けたりしても、接着剤と水生パテでほとんど修復できますし、割れ目もまた実感的に見せることも出来ます。

 石造建築には実感的な肌、適当なゆがみが、いかにも古い建物らしい温かみを見せてくれる、筆塗りによる着色が簡単、といったところが何よりの魅力なのでしょう。木工用ボンドでも丈夫に組めますが、それですと押さえているのに少々時間が掛かるので、最近では、ゴム系接着剤の両面塗りで外壁を四角に貼り合わせてから、裏側の四隅にエポキシ系がゼリー状瞬間接着剤を回す事で補強しています。壁の隙間を埋めるのはリキテックスのモデリング・ペーストが適当です。

 窓枠など、小パーツの接着は木工用ボンドでまず充分です。何より、染み込みの良い素材なので、アクリル絵具とエナメル塗料の使い分けで、複雑な色の重なりが試せるのも、このタイプのキットの楽しみです。手軽で、しかも質感、風情が佳い、というのが魅力です。石造建築のほか、丸太小屋や、風雨に晒し尽くされた羽目板張り、漆喰壁なども、渋い色彩表現が出来ます。

 このタイプのストラクチャー・キットでは、近年はDowntown Decoというメーカーが活躍していまして、ちょっと妖しげな裏町の石造り、レンガ造りを次々に発売しています。風化したレンガの表現が素晴らしく、私もいろいろな着色方技法を試してみては、その効果のほどを楽しんでいます。

 GGGというメーカーの製品もこのタイプで、鉱山町の建物を得意にしています。




「石膏製のストラクチャー」といえば、いかにも壊れやすそうに聴こえるが、ハイドロカル、というきめ細かく硬い軽量石膏で成型されており、石造り、丸太造り、レンガ建てには、着色の工夫で、実に佳い味が出る。プラスティックではなかなか出せない陰影の濃さが魅力だ。近年ではDowntown Deco社が、ちょっと妖しげな裏町をシリーズで出している。筆者のD&GRN鉄道で製作中の「場末大通り」セクションでは、これらDowntown Deco製品がイメージ作りのキーになった。まさに「ストラクチャーからレイアウトを構想する」手法の実践。



○レーザーカット

 この15年ほど、急成長してきたのがこのタイプのストラクチャー・キットです。コンピュターとレーザー光線照射による精密切断加工を組み合わせて、バスウッドの薄板や合板を切り抜く技術を使ったもので、主要部分はノッチを設けて嵌め合わせ構造にするなど、プラスティック・キットの構造を取り入れているものも多く見られます。その点では「木製のプラモデル」という表現も出来るかと思いますが、主材はバスウッドですから、着色した風合いはクラフト・キット同様、佳いものです。

 キットの構成では、主材はオリジナルの木製だが、窓枠や店舗前面などにはDPM、Grandt Lineなどのプラスティック・パーツを使っているもの、と窓枠までレーザーカットの木製で、3枚貼り合わせることで開閉状態を好みに設定できるもの、の二通りがあり、オリジナルの木製窓枠では、裏糊が施してあって接着剤がはみ出す心配を無用にしているものもあります。

 メーカーは雨後の竹の子のように増え続けています。Bar Mills、Laser-Art、B.T.S、Blair Line、GC Laser、JL Inovative Design、Monroe Models、Northeastern Scale Models、Railway Heritage Modelsが現在Walthers扱いになっているメーカーですが、そのほかにBanta Models(カナダ)、Rusty Stumps Scale Modelsなど、直販専門のメーカーでなかなか得がたい製品を出している所も少なくありません。

 レーザー・カットによるキット製品で注意しなければならないのは、「着色にアクリル塗料は厳禁」ということです。これは、どのメーカーも説明書の冒頭にはっきり書いていますが、水溶性のため、その水分で薄い木材が激しく膨張し、それによって繊細な切り抜きが破断したり、反って修復不能になるからです。これはクラフト・タイプのバスウッド・キットにもいえる事です。

 かならずエナメル系塗料を用い、しっかり着色してしまえば、少々の色差しやウエザリングにはアクリル系塗料を用いても大丈夫ですが、「ベースはエナメル系で」は必須です。

 なお、バスウッドの広場を白、またはクリーム・イエローなど淡い色に塗るには、木部用ホワイト・サーフェイサーの罐スプレーで目止めしてから塗ると発色がよくなります。






ごく薄のバスウッド合板をレーザー・カットで抜いたタイプの木製キットはいま米国で勢力を伸ばしている。プラスティック・キットより塗り分けが簡単確実で、仕上がりも綺麗にいく点が人気を呼んでいるのだろう。メーカーも次々に登場してきている。これはその一つ、JL Innovative Design社のPicorelli’s Ice Cream ParlorとD.D.Cochran Confectioneryを組んだもの。いま、筆者のD&GRN鉄道では、これらレーザー・カットのストラクチャー群で、1920年代風のマーケット街の製作も進行している。


こちらも次々に新製品を発表しているレーザー・カット・ストラクチャーのメーカー、Bar Mills Scale Model Worksの製品、Saulena’s Tavern。1階が居酒屋、2階が下宿屋、という構成。長い階段の手摺りなどはレーザー・カットの得意とするところ。筆者のストラクチャーは、あとでインテリアを作りこんだり、窓ガラスや照明の補修が出来るよう、どのキットも、説明書どおりではなく、屋根や床が外せる構造へと、一工夫している。


わが愛する米国製ストラクチャー・キットを2回にわたり、駆け足で解説しましたが、いずれにしても、ストラクチャーは「手っ取り早く場所を埋めるために適当に選ぶ」のではなく、「それ自体がレイアウトの決定的場面なのだ」と考えて、1軒1軒、デザインを充分吟味した上で選択されることをお薦めします。