投稿者「admin_kawada」のアーカイブ

石炭車じゃないけど石炭車シリーズ?…ホキ1を作ります

「セキ600を作るならコレも作りなさい」と一部北海道マニアの方にきつく言われたホキ1であります(^^;)

 ボギーの石炭車を改造&転用した例は多く、セキ1→ホキ150やセキ1000→ホキ400などは北海道を遠く離れた首都圏で石灰輸送に従事しました。一方、今回製作するセキ600改のホキ1は北海道に生まれ北海道に殉じた形式です。というのは、ホキ1の主目的はバラスト散布に加え、排雪つまり雪捨て用でした。それがためにホキ800が導入されていた時代に大正時代の石炭車を改造したホッパーが生まれたわけですが、1958〜1961年の4年間で250輌も改造とはすごい数です。昔は雪が多かったですからねぇ。300輌いたセキ600があっという間に数を減らしたわけです。





 車体はセキ600の炭箱上部を切り取ったもので、仕切り板が増え、バラスト流し板が追加されたことに伴いTR18は短軸化されています。改造主体は苗穂工場。当初はホキ1400を名乗りましたが、1963年のホッパー車大改番でホキ1に改称。用途廃止は1976年。母体になったセキ600の消滅から10年後の蒸機最後の時代まで黄帯を巻いて生き延びました。

 250輌すべてが北海道に配置されただけに、道内そこら中で見ることができた北海道らしい形式ですが、バラスト散布や排雪が常にあるわけではないので、春〜秋はビートや坑道充填用の土など流動性のある荷の輸送に重宝されたようです。さらに、せっかく側板を低く改造したのに増炭板をつけて元々のお役目だった石炭を積んでいる写真まで…。1966年の北海道の旅日記をネットに綴られている「しゅうちゃんのお出かけ日記」には素晴らしい写真がありました。寿都鉄道の黒松内。8100の後ろにホキ1を連ねた混合列車です。楽しい編成ですが、何を運んでいたんだろう。国鉄私鉄を問わず蒸機や側線の写真に脇役として写りこんでいることが多々ありますので、お時間のある方はぜひチェックを。

 ホキ1キットは2輌セットで47,000円+税。例によってビス、真鍮線、カプラーなどは含まれていません。ご希望の方はコチラを御一読の上、7月3日(火)までにEメールでお申し込みください。

モハ164 800番代が登場です!

 165系の活躍した二大路線は上越線と中央東線ですが、シリーズ第四弾はその中央東線用165系の核心となる低屋根車、モハ164 800番代です。モハ164 801の製造日はモハ164 1と同日の昭和38年2月22日。低屋根車の歴史が165系の歴史と同時に始まったことがわかります。
■モハ168 800 A-1…タイプ

 若番の800番代は波動用にモハ165と組成され、臨時準急などに投入されましたが、中央東線の電化は上諏訪までの時代。キハ58に代わる165系による定期急行は1965年(昭和40年)松本電化完成に合わせた「アルプス」登場まで待たねばなりませんでした。この本格投入を迎えた時点で165系は進化が進んでおり、台車はDT32B、延長雨樋と、上越線の主力とは趣の異なる165系が中央東線の主力となったわけです。

■モハ164 800 A-3タイプ

  中央東線、身延線以外必要とは思えないモハ164 800番代ですが、小は大を兼ねることから将来の転属に備えて最終的に60輌以上が製造されました。山陽地区に新製配置された800番代は耐寒設備を持たない暖地型で、廃車になるまで一度も中央線を走らなかった車輌もあるなど、国鉄の鷹揚さが窺えます。若番のモハ165とのコンビはその後、中部に転じて飯田線などでお馴染みでした。今回は原型、冷改車を同時に発売します。
 製品は春先に発売したモハ164普通屋根同様ですが、低屋根部分は昨年販売した101系800番代同様にロストワックス製。台車、パンタ、床下機器まで付属しますがビスなど手に入り安い部品は含まれていません。価格は66,000円+税となります。注文生産となりますので、ご希望の方はコチラを御一読の上、ご希望のタイプを明記の上、7月1日までにEメールでお申し込みください。
 またこの機会に既発売のクモハ、クハをご希望の方は今なら各タイプをご用意できますので、お知らせ下さい。

Wester Wieseチキ(コキ)5500キットが登場です

 固定編成が前提だったチキ5000を全国展開させるのに当たり、解結を考慮して車体延長とデッキ取り付けを行ったのがチキ5500です。1965年(昭和40年)にコンテナ車の称号変更でコキ5500となっていますが、店主世代はやはりコキ5500の方がピンと来ますね😊 コキ5500は形態を変えて増備されていますが、縦梁の多い一位と二位で異なる側梁を持つコキ5500はこのチキ5500由来の初期に製造された車輌だけです。新製直後から「ほっかい」「こがね」「ゆたか」「西たから」さらに「たから」の増発と、この貨車のお陰で北海道から九州までコンテナ車が初めて行き渡ることになりました。

チキ(コキ)5500: 5100コンテナ搭載車

 製品のプロトタイプは5500〜5573、5574〜5601等で、5602〜6333もほぼ同様の外観。デッキの踏み段は初期の小型のものと、保安度向上で大型化された2種類の作り分けが可能。Wester Wiese/FABの他のコンテナ車同様、コンテナ5個積み前提で本来存在しない床板にウェイトを兼ねて真鍮板を使用して90g前後の車重を確保。牽引しやすく、走行安定性の高さを目指しています。
チキ(コキ)5500: 6000コンテナ搭載車

 発売されるのは搭載するコンテナ5個が付属した3タイプ。チキ5000以来お馴染みの5100搭載車と国鉄標準コンテナとなった6000搭載車は2輌セットで、7000コンテナ搭載車は単品での販売となります。

■チキ(コキ)5500: 5100コンテナ搭載車2輌組 48,000円+税
■チキ(コキ)5500: 6000コンテナ搭載車2輌組 40,000円+税
■チキ(コキ)5500: 7000コンテナ搭載車単品 26,000円+税
※発売は7月下旬頃を予定しています。キットにはカプラー、入手しやすい真鍮線、ビスなどは付属しておりません。

本製品は注文生産となります。ご希望の方はコチラを御一読の上、Eメールで6月24日(日)までにお申し込みください。

「第二たから」等を再現出来る様。追ってワキ1やワムフ100の製品化も予定があるそうで楽しみです。店主の場合「北海」「北たから」と妄想しますが、何輌買えばいいのか…う〜ん天文学的数字になりそうな…💦

まだまだ続きますよ急行電車。今度は169系です

 165系に続いて1/87で初の製品化となる169系キットの登場です。もはや説明の要もありませんが、EF63との横軽協調運転可能な初の電車として165系900番代が昭和42年に登場。それまで電車は8輌に制限されていた同区間で12輌運転を実現し、昭和43年から量産に移されました。
 165系をベースとしているため、多くは略同なのですが、EF63との協調用に床下機器やジャンパ栓に差異が見られます。電磁弁が2連になっていたり、協調装置の箱がついてたりと碓氷のための装備が好きモノにはたまりませんです😊 
 今回は冷房準備車の冷房搭載後と新製冷房車を作り分けられるように模型化しています。900番代は…新前橋車は使い道に困る、と言いつつ欲しいんですが、どうしましょう💦 サロとサハシは後ほど発売です。

 信越方面に出かけることの多かった私は165系列の中でもっともお世話になったのが169なのですが、「志賀」、「信州」、「妙高」とどれもが思い出深い列車です。
 とくに「志賀」。屋代駅の渡り線を無理矢理(?)長野電鉄に入り、鄙びた線路を走り始めると山登りやスキー気分が高まったものでした。
「志賀」の指定席は上野発の「下り」は「みどりの窓口」で買えたんですが、「上り」は長野電鉄内始発なので湯田中駅で着席券を売っているというトリッキーなもの。「下り」で湯田中に到着した時に忘れずに後日の「上り」の着席券を買っておかないと席にありつけなかった記憶が…なんでもネットで済んじゃう今時では考えられない話ですねぇ。
 169系があればとうぜん次はEF63ですが、こちらも来年以降になんとか(^^ゞ

■クモハ169
EF63と繋がる横軽協調の要となったクモハは開磁接触器が搭載され、ただでさえスペースのない床下がさらに満載状態。KE70ジャンパ栓もクモハ169の証明です

■モハ168
165→169でもっとも変化が少ないのがモハ168。同時期に製造されたモハ165冷房準備車/新製冷房車と同形態です

■クハ169
165と異なり169は中間車と先頭車が連結されることがなくクモハと同数のクハが製造されました。クモハ同様前頭部に予備笛がつき、シャッター付きタイフォンです

165系と異なり、169系は編成の中で中間車と先頭車が連結することがない綺麗な編成が特徴でしたね。定番は 上野←Mc+M’+Ts+Ts+Tb+Tc+Mc+M’+Tc+(Mc+M’+Tc)→長野 で、カッコ内の3連は「志賀」になったり、つないでいなくて9連だったり、時には上野-高崎間の増結だったりしたこともありました。横軽対策で編成が逆を向いているのは165の新前橋車と同じです。

価格はクモハ、クハが65,000円、モハが53,000円となります。キットには車輪、動力、ビスなどは含まれておらず別購入となります。製品は注文生産のため、ご希望の方はコチラを御一読の上、6月11日(月)までにEメールでお申し込みください。発売は7月から8月を予定しています。

 

6月の店舗営業日です

6月2日(土)13:00〜17:00*
6月16日(土)13:00〜17:00
6月23日(土)13:00〜17:00
6月30日(土)13:00〜17:00

*6月2日(土)は工房ひろ月井さんが店頭にいらっしゃいます。ロストパーツをはじめ各種ご相談はこの日に!

もうひとつの石炭車…セサ500

 国鉄の石炭車ならともかく、この貨車を製品で作るとは…。セサ500は1925(大正14)年に、かの北海道炭礦汽船(北炭)が作った私有ホッパ車です。当初は坑道充填用火山灰を運ぶための18t積みでオテハ、オテハフを名乗りましたが、改称や増炭改造の末、1933(昭和8)年に23t積みのセサ、セサフに。さらに緩急車もセサに改造された結果、32輌という私有石炭車としては大勢力となり、炭鉱鉄道末期まで生き残りました。

 

 セサ500といえば頭に浮かぶのは北炭系の夕張鉄道ですね。旧型貨車保存図鑑という素晴らしいサイトに夕張のセサ500の綺麗な写真があります…北海道炭礦汽船」と「夕張鉄道借入車」…おっ、二本線の国鉄直通認可車ですな。どこまで国鉄線上を走ったんでしょう。広田尚敬さんの「昭和三十四年二月北海道」には列車に組み込まれた写真があります。

 同じサイトには夕張から6輌が移動(返却車輌もあるなど諸説あり)したというご近所の真谷地の写真も。こちらは「炭砿汽船株式会社 真谷地砿」ですね。坑道充填の土運用に増炭板を撤去してセラに先祖返りしています。さらに北炭が開業させた天塩炭礦鉄道。開通に合わせて1941(昭和16)年、夕張にいた15輌が移籍しました。記憶の中の鉄道には、すべてが終わった側線に佇む姿 …なんとも言えない寂寥感ですが、この貨車を希望される方は私を含めてこんなシーンにも模型心を刺激される方ではないでしょうか。
 
 見た目はセキ600の炭箱上部を切り取ったようなスタイルなので妻にある手ブレーキや開閉ハンドルのステップ位置が下がりますが、側扉の蝶番は8個と他に類を見ないもの。台車もセキ600のTR18と同形状ですが、こちらは私有化車らしく短軸。しかもセキ600はコイルスプリングをリーフスプリングに改造していますが、セサ500は最後までコイルでした。またしても専用台車…^_^; 

 セサ500キットは2輌セットで50,000円+税になります。他の石炭車に比べて値段が上がってしまいましたが、他に使えない独特の台車に免じてお許しください。キットにはビス、真鍮線、カプラーなどは含まれていません。ご希望の方はコチラを御一読の上、5月28日までにEメールでお申し込み下さい。