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貨車なのに客車? 異端の荷物車ワキ8000登場

 不経済だった手小荷物(荷物車)と小口扱貨物(貨車)の二本立てを解消するため、国鉄では昭和44(1969)年から荷物車を廃して貨物列車に一本化する計画が進められました。そのため、過渡期には客車列車に連結するけど、一本化後は貨物列車に組成する目的で作られたのがワキ8000です。ところが昭和49(1974)年に廃止されたのはなんと小口扱貨物でした! その結果、貨車になるはずのワキ8000は荷物車としての役割に終始。最初から分かっていれば形式はスニだったんでしょうけど…さすが国鉄…^_^; 

 先輩のスニ40が41輌なのに対し、ワキ8000は新製45輌にワキ10000改の59輌で合計104輌。よく見かけたわけですねぇ。私は東北本線の荷物列車が一番記憶に残っていますが、ギラリと輝く車体が荷物列車の中で目立つ存在でした。苗穂にはまだ残存していますね。
ワキ8000は客車なので、他の客車と組成するために暖房管の引き通しを(電気暖房車はEG配線も)持ちます。今回の製品は新製(改造)当初の形態ですが、後年のステップ増設後は手掛けの位置が暖房装置の種類で異なっていました。









■ワキ8000 新製車(SG:8000-8011 EG:8500〜8532)
ワキ8000新製車はスニ40後期車と同じくホームから操作しやすいように高い位置に側扉の戸閉め装置を持ちます。解放梃はワキ5000同様の貨車然としたものですが、梃受は縦樋を避けて妻板端に取り付けられています。
製造時は東海道から山陽、九州や四国に運用された蒸気暖房の引き通し管だけを持つ車輌と、東北や裏縦貫の広域運用に入った蒸気暖房と電気暖房両方の引き通しを持つ車輌が存在しましたが、後に全車電気暖房対応となっています。電気暖房対応車製作の場合は別売の電暖ジャンパ栓(1輌分500円)をご利用ください。1981(昭和56)年からはコキフ55000と台車を振り替えましたが、TR203とTR223Bではブレーキ装置が異なるため床下機器配置も変更されています。
価格は単品が43,500円+税、2輌セットが82,000円+税になります。

■ワキ8000(ワキ10000改)(SG:8750〜8792 EG:8950〜8955)
ワキ10000をワキ8000に改造した車輌は新製車の数を上回り、ワキ8000のマジョリティでした。元々が貨車だけに戸閉め装置や手掛けは地上から操作しやすい低い位置に取り付けられています。また10000系貨車独特の大型の解放梃は梃受を移設して継続使用されています(一部新製車と同タイプに改造例あり)。
新製車同様に蒸気暖房専用車と蒸機暖房と電気暖房両方に対応した車輌が存在しましたが、後に全車電気暖房対応となっています。電気暖房対応車製作の場合は別売の電暖ジャンパ栓(1輌分500円)をご利用ください。
価格は単品が43,500円+税、2輌セットが82,000円+税になります。

当店キットの通例通り、ワキ8000キットには床下機器や台車まで含まれますが、ビスやカプラー、金属線は含まれておりません。注文生産となりますので、ご希望の方はコチラを御一読の上、9月1日(日)までにご希望のタイプと輌数をEメールでお知らせください。電気暖房車の電暖ジャンパ栓も同時にご注文いただいた方が確実に入手可能です。ご希望の方は車輌キットと同時に必要輌数分をご注文ください。また価格について「+税」と書いていますが、消費税が10%になる10月以降の発売を予定しています。

ワサフ8000の製作も考えていますが、ワキ8000の部材をそのまま使用することができない構造のため、どのような構成にするか考慮中です。あまり期待しないでくださいね(汗)

ワキ10000角屋根のお知らせ

 先だって製作した丸屋根の前期型に続いて角屋根のワキ10000後期型を製作します。後期型はモジュール化されたプレス鋼板のピークドルーフになり、妻板の形状も変更された他、心皿間は前期型より500mm短縮され、合わせて魚腹の長さも変更されました。締切コック開閉装置の形状も変更されています。1967年から1968年にかけて丸屋根のワキ10000を大きく上回る150輌が製造され、ワキ10000の中での最大勢力となりました。

 製造当初は汐留、笹島駅、梅田駅、東広島駅などに常備され、コキ10000併結の特急貨物に使用。後に北海道から九州まで運用を広げました。EF66、ED75 1000番代やDD51との組み合わせが定番ですが、時代に翻弄された特急貨物の例に漏れず、ダイヤ改正ごとに運用変更を強いられました。カートレイン用に活路を見出した車輌はJRに引き継がれ、形式消滅は2007年と貨車としては異例の長寿でした。

 製品は車体、床下機器、台車を含みますが、当店製品の通例でビスや真鍮線など入手が容易な部品は含まれていません。
○ワキ10000後期車 2輌組キット 79,000円+税
○ワキ10000後期車 単品キット 41,000円+税
 注文生産となりますので、ご希望の方はコチラを御一読の上、8月12日(月・祭)までにEメールにてお申し込みください。

WWキハ17キット再生産のお知らせ

詳細な調査で従来のキハ17製品の枠を越えたモデルとして好評をいただいたWester Wieseキハ17各種が再生産となります。各タイプとも新製当時から信号煙管が取り付けられた後の時代まで、各時代を再現出来るキットで、イモンギア、IMONNミニモーターなどは別購入になります。




■キハ17Bタイプ (101〜204)旧台枠、旧形ラジエータ搭載、妻面の梯子や、検水弁覆いなどがキハ17初期車の特徴です。¥51,000円+税




■キハ17Cタイプ(216〜229:〜246という説もあり)昭和30年度のこのタイプから新台枠、新型ラジエータになりましたが、暖房装置が従来通りの排気暖房なのが特徴です。¥50,000円+税




■キハ17Dタイプ(230〜327:247〜という説もあり)ウエバスト暖房器に変更されたキハ17を代表するスタイルですが、意外に製造輛数が少ないタイプ。¥50,000円+税
■キハ17Eタイプ(321〜402)昭和31年度の最終増備車は、屋根警笛、両端通風器の両押込化、便所窓Hゴム化と通風器新設、側板妻面側のウインドシルの廃止されるなど、外観が大きく変わりました。¥51,000円+税

予約をご希望の方はEメールで希望のタイプと輌数を7月31日までにお知らせ下さい。またキハ10、16、51も再生産の予定とのことです。よろしくお願いします。

ワキ5000角屋根も作ります。あたりまえか?

 製造開始から1年半後の1966(昭和41)年にワキ5000は大きなマイナーチェンジを行い、プレス加工鋼板の角屋根を採用。この形態で1968(昭和43)年までに817両が製作され、ワキ5000の中で最大勢力となりました。丸屋根もいいけど輌数が多かっただけに角屋根も捨てがたいですねぇ。模型化したのは両抱きのTR63B原型装備車です。TR216A装備車はブレーキ装置の変更に伴い床下機器配置が異なりますが、いずれ作りたいですね。前回の丸屋根では真鍮だった屋根が今回はインジェクションになっています。

 ワキ5000の同系車で有名なのは秩父鉄道ワキ800。55輌と私鉄貨車としては大所帯で、袋詰めセメント輸送に国鉄、東武、上信電鉄などへ乗り入れて活躍。TR41をコロ軸化したようなTR209Bなのが相違点ですが、キットを改造すれば作れますね←作る気まんまん(^^)   製作ご希望の方はお手伝いしますので予約の際にお知らせ下さい。

ワキ5000後期型キットの価格は 
2輌組80,000円+税
単品42,000円+税
となります。キットには床下機器や台車が含まれますが、ビスやカプラー、金属線類は含まれておりません。注文生産となりますので、ご希望の方はコチラを御一読の上、7月18日(木)までにEメールでお申し込みください。

車両史編さん会国鉄鋼製客車史第10編 「20系固定編成用客車」

いつもお世話になっている藤本さんが主宰される車両史編さん会から20系客車の本が出版されます。上中下巻の三分冊で、上巻は8月発売予定で10,000円+税。詳細は下記の車両史編さん会広告の抜粋をご覧ください。当店でも扱いますので、ご希望の方はEメールでご予約ください。ただし、こう書くのはすごくへンなのですが、車両史編さん会のウェブサイトで7月20日までに予約すると、消費税込みで10,000円ですので、できればそちらで購入していただいた方が今後の出版の助けになります。

 戦後処理がほぼ終了し車両の更新と増備を図っていた昭和30年頃、東海道・山陽本線の特急列車は、昼行列車の「つばめ」「はと」「かもめ」及び新設された夜行「あさかぜ」のどの列車にも旧式の優等車が連結されるなど、特急列車としてはあまりにも陳腐化していました。そのため専用の客車を新製することが計画されましたが、昼行特急は電車による運行へと計画が変更になります。いっぽう夜行「あさかぜ」用としては、軽量構造と集中電源方式及び最新の技術を採用した固定編成客車を新製することになりました。こうして誕生した20系客車は、戦後の国鉄を代表する寝台特急用客車として各線区で活躍しました。国鉄鋼製客車史第10編は、製造年度ごとに各部に設計変更を加えた20系固定編成用客車を、豊富な資料をもとに3巻に分けて詳しく解説いたします。

□上巻 2019年8月発行予定
新製時の概要、台枠、台車、車体構造、客室設備、寝台設備

□中巻 2019年末発行予定
食堂車設備、売店設備、荷物車設備、車掌室設備、便所化粧室設備、連結装置、発電及び給電装置、電気ツナギ、照明装置、電気設備品、制動装置、給水装置、暖房装置、冷房装置

□下巻 2020年夏頃発行予定
床下機器配置、標記・標示・塗粧、形式別概要、改造車、主な設備改造、主な事故、主な試験記録
※編集によりページ配分や構成が変更する可能性がありますのでご了承ください。

時代を切り開いた優等車…153系第4弾です

初春から作ってきた153系シリーズも大詰めを迎え、優等車の一群が登場です。どれも「急行形電車初」の冠詞がつく形式ですが、考えてみると153系の前に急行形電車ってありませんねぇ。ともあれ時代を切り開いた車輌たち。予約はまとめてになってしまいましたが、発売はバラバラになりそうです。それにしてもサハシで寿司、食いたかったなぁ🤔

■サロ153
準急用のサロ95として登場した回転クロスシートの並ロです。3等級時代の1958(昭和33)年に青帯を巻いて登場。急行用としてサロ152が登場した後も製造が続き、1962(昭和37)年までに63輌(うちステンレス2輌)が製造されました。当時の並ロ需要の大きさを窺わせますね。台車は1~37がTR59、38〜59がTR59Aです。伊豆箱根線乗り入れの短編成用にCPとMGを装備した200番代はサロ153 0改造の13→201(TR59)と202、203の新製2輌(TR59A)で計3輌の小所帯でした。

東海道新幹線開通後は優等列車の1等車はリクライニングシート化が進められたことから、サロ153はヨンサントオまでにサロ110に改造されて形式消滅しています。ただしサロ110としては後に1000番代に改造された車輌もあり、サロ153改サロ110が全廃されたのはJR化後の1992年と、他の153系車輌より長生きでした。振り返られる機会が少ない車輌ですが、ユニットの狭窓がカッコいいですよね。

■サロ153 Aタイプ(TR59) Bタイプ(TR59A)

2人用回転クロス1脚ごとに窓を持つため、小窓のユニット窓がずらりと並んだ独特の外観を持つサロ153。TR59装備のAタイプとTR59A装備のBタイプを発売します。他の153系と関連性のない専用車体のために価格は高くなってしまい、どちらのタイプも65,000円+税となります。200番代はご要望があれば製作しますのでお問い合わせください。

■サロ152
準急用だった153系を急行用とするために1961〜1962(昭和36〜37)年に30輌のサロ152が製造されました。最初の急行電車用特ロにして決定版のパッケージングを持ち、その後に作られた急行用サロはすべて亜流でした。製造年が新しく台車はTR59Aのみです。

新幹線開業前にサロ152が配属されたのは宮原だけでした。一族630輌のうち300輌近くが所属した電車区の面目躍如ですが、その宮原の急行編成は中央にサロ152を2輌向き合わせで連結し、両脇をサハシで固めていました。新幹線開業後は田町、大垣にも転じ、伊豆方面ではサロ153 200の置き換えに1967年に3輌がMGとCP取付改造を行い200番代(後に100番代に)が誕生しています。

昭和40年代前半に直流急行の1等車はサロ165で統一する方針が打ち出されたことからヨンサントオまでに半数の15輌がサロ112に改造され、さらに1969年にも3輌がサロ112に改造。残った12輌はすべて冷改済みでしたが、1975年までにサロ112に改造されました。私の中では143Mと伊豆方面の急行の印象ですが、東海道全盛時代を見られた当店のお客様もいらっしゃって、思い出話は羨ましい限りです。独特のバイザーはインジェクションパーツを製作しました。

■サロ152 Aタイプ

153がもっとも輝いていた原形時代の形態。簡易運転台側は両栓で、向かい合わせに連結される急行編成の中核でした。ヨンサントオで東京—大阪急行の廃止によって急行編成は消滅して大垣、田町などへ転出が始まります。また冷房化工事の選に漏れたサロ152はサロ112へ改造されました。価格は68,000円+税となります。

■サロ152Bタイプ

急行用サロのトップを切って152 1が1964年4月に冷房化。6月には152 13が冷房化されて新幹線開業直前の東海道を走りました。1967年からは本格的な改造が始まり、サロ112への改造が一段落した時点で残った12輌のサロ152は全車冷房化されていました。AU12と千鳥配置のベンチレーターが目立ちますが、床下にもMGが追加されています。価格は70,000円+税となります。

■サロ153Cタイプ(200番代)

1966(昭和41)年に伊豆箱根線乗り入れの短編成用にCPとMGを追加装備して201〜203が誕生。翌年冷房化でMGを強化。1969(昭和44)年にサロ152は全車冷房化され、すべての車輌にMGがあるためMG付番代は不要となり、200番代から100番代に改番。MGとCP付ながら未改番だった152 30を加えた101〜104となりました。一部の車輌は専務車掌室に水切りがつき、窓開閉用のツマミが装備されています。Cタイプ200番代はご希望があれば製作しますので、お問い合わせください。

■サハシ153
食いねぇ食いねぇ寿司食いねぇ(^.^) 最初の急行用半室ビュッフェとして「すしコーナー」が名物だったサハシ153は1961〜1962(昭和36〜37)年にサロ152と同数の30輌を製造。最初のサハシということで色々と詰め込み、続くサハシ451以降の標準的な車体に比べ、ビュッフェ部分の窓が1枚多いことが特徴です。1964年から電子レンジの取り付けが始まりましたが、妻板の排気口の有り無しで電子レンジ装備/未装備を見分けられます。台車はTR59Aのみです。
新幹線開通後は余剰車の5輌がサハシ165 50、10輌がサハシ169に改造。これら15輌は車販準備室などの設置で窓割りが変わっているため母体のサハシ153とは簡単に見分けがつきます。そして事業車に改造された2輌を除く13輌は山陽新幹線全線開業まで山陽急行に1輌連結で使用されています。ハ座部分が冷房化されたのはビュッフェ営業廃止後というのが153系急行運用の末期を象徴していますね。製品は原型でビュッフェ部分は新製時からのAU12冷房、ハ座部分は冷房改造前の形態で、価格は73,000円となります。ハ座部分をAU13で冷房改造した末期の形態をご希望の方は部品を用意しますのでお問い合わせください。

サロ153、サロ152、サハシ153は注文生産のため、ご希望の方は7月8日(月)までにこちらを御一読の上、Eメールでお申し込みください。予約はまとめて受け付けていますが、製造の都合上、発売は各車種で前後することもあります。というか、前後しますね、これは。まだクハ153も発売できてないだけに…(汗)