新製品」カテゴリーアーカイブ

「ワム」の元祖、ワム1キットを製作します *5月19日更新

有蓋車キット第二弾は初の15t有蓋車として「ワム」の元祖となった鉄道院/鉄道省最初の標準型有蓋車ワム1です。前回製作のワム3500の母体でもあります。
大正3年のワ19780と大正4年から6年にかけて製造されたワム23000を昭和3年の車両称号規程改正時に統合したもので、標準型の面目躍如の1700輌超。広軌化計画前のワム1は短軸のために台枠幅が狭く、台枠補強も長軸のワム3500とは大きく異なります。製品は車幅拡大のワム23000から改称された1600輌のグループ。ワム3500同様様々な形態が存在します。

製造時は一段リンクが標準だったワム1はリンク破損から多くがシュー式に改造されました。北海道封じ込め貨車の選にも漏れたためヨンサントオで全廃予定でしたが、一部で昭和45年頃まで残り、事業用のエ1となったものは昭和40年代後半まで残存しました。私鉄への譲渡も多く、同系車を所有する炭鉱鉄道/私鉄も多数存在しました。津軽のワム1は現存しているようです。

■ワム1 木柱木扉(Eタイプ: 一段リンク / Hタイプ:シュー)
ワム3500同様に製造途中に木柱木扉のグループが存在しました。丈夫が斜めに細くなる太い柱が特徴的。戦前の更新で鉄柱鉄扉に交換されたものもありますが、木扉のまま鉄扉車と混用され、ワム1末期まで残った車輌も存在します。図はシュー式のHタイプ





■ワム1 鉄扉車体補強なし(Fタイプ: 一段リンク / Iタイプ:シュー)
ワム23000時代に自動連結器に改造され、ワム1に改称された後、空制に改造されるという変遷のワム1ですが、空制化と時代が重なる更新時期に筋交い補強などの追加が行われず、原型をとどめた車輌。私鉄への譲渡車にも多いタイプ。図は一段リンクのFタイプ


■ワム1 更新妻板補強短(Gタイプ: 一段リンク / Jタイプ:シュー)
更新改造で扉位置が移動し筋交いが追加されたもの。ワム3500と同じ車体に見えますが、妻板の柱はワム3500がアングルなのに対し、ワム1はチャンネル。更新によって様々なタイプが生まれたワム1ですが、今回は妻板の補強が短いタイプを製作します。図は一段リンクのGタイプ *当初補強が長いタイプを予定していましたが、更新車は短いタイプが圧倒的に多いことから、すでに予約をいただいた方の了承を得て短いタイプに変更しました。

ワム1キットのバリエーションと価格は表の通りとなります。
キットにはビスや線材など一般的に手に入る部材は含まれておらず、指定車輪も別購入となります。価格や詳細は表をご参照ください。ワム1キットご希望の方はコチラを御一読の上、6月1日(月)までにEメールでお申し込みください。

急行電車用インレタ発売です…完売してしまいました🙇🙇

完売してしまいました。キット販売数より余裕を見込んで作っているのですが、あっという間に無くなるという珍事? インレタって大量に残ることもあれば、すぐに無くなっちゃうこともあってワケがわかりません。しかし自分用の手持ちが心許ないのがちょっと…😭

一昨年から発売している153、155、159、(163)、165、167、169系に対応するインレタができました。価格は3,500円+税になります。ちょっと高価になってしまいましたが、サイズが大きく、使い方次第で1枚で長編成1本が製作可能なので、悪くないのではないか、と。
例によって需要が読めないので程ほどの製作数であります。通販の方は早めにお知らせ下さい。店頭で受け取り希望の方はその旨、お知らせくだされば、いつか開店できる日まで取っておくようにしますので、お知らせ下さい🙇

ワム3500キットを発売します

 大正〜戦前を代表する有蓋車で昭和40年代まで残ったワム3500が登場です。大正3(1914)年に鉄道院が製造を始めた標準有蓋車ワム1は、後藤新平と島安次郎の標準軌化計画の一環として、大正6(1917)年に長軸を採用したワム32000(後のワム3500)にマイナーチェンジされました。
 当時としては約2000輌という一大勢力だったワム1に対し、ワム3500は製造途中で一段リンクからシュー式への走り装置の変更があったものの、大正14(1925)年までに12,000輌近くを製造。戦前の有蓋車の完成形であるワム23000が6,500輌。ワム21000は1,000輌だったことを考えれば、ワム3500の輌数は圧倒的です。西尾さんの写真集を始め、戦前の貨物列車の写真には必ずと言っていいほど写り込んでるわけですねぇ。


■ワム3500キット タイプA 一段リンク 妻板補強長


■ワム3500キット タイプB 一段リンク 妻板補強短・2タイプ製作可能

 もちろん製造当初はリンク式カプラーにバッファー付きで、貫通ブレーキは装備されていませんが、大正14年の連結器一斉交換で自連化。昭和の始めにブレーキシリンダーを装備して空制化されています。供出や戦災を乗り越えて戦後でも1万輌近くが残り、昭和30年代からは事業用車やスム(鋼製側板化)、家畜車への改造も行われましたが、ヨンサントオ時点で6000輌以上が残存。以降もロ標記となり、黄帯をまとった約1000輌が北海道内を中心に走り続けました。譲渡も多く、地方私鉄や臨港鉄道、炭鉱鉄道で散見されます。現在でもワム7055が梅小路に保存されていますが、車齢100年!



■ワム3500キット タイプC  シュー式 妻板補強長


■ワム3500キット タイプD シュー式 妻板補強短・2タイプ製作可能

 製造時の形態変化や後天的な改造によって様々なタイプが存在したワム3500ですが、今回は鉄扉で昭和に入って車体補強が施された2タイプx2種類の軸箱保持装置=4タイプを製作します。戦前までの貨車は極端に小さい軸受を使用しており、模型化の際のネックとなりますが、今回はスケールに近いサイズの軸受を製作いたしました。
 キットにはビスや線材など一般的に手に入る部材は含まれておらず、指定車輪も別購入となります。価格は単品30,000円+税、2輌セット55,000円+税。 下表をご参照ください。
 ワム3500キットご希望の方はコチラを御一読の上、4月24日(金)までにEメールでお申し込みください。

WWからキニ55キットが登場です。キハ51キットも再生産

 Wester Wieseからキニ55が登場です。マニアックな車種ですが、架線の下で黒煙上げている姿は東京のファンなら忘れられない名物でしたね〜。
 国鉄初の本線上の交流/直流切替となった常磐線電化ですが、交直流電車は高価なために荷物電車は製作されず、当初はキニ16での対応となりました。しかし電車化によってスジが立った線区で1エンジンのDCを走らせることには難があり、これに代わるべく昭和40年に2エンジンのキハ51を改造したキニ55が登場。上野~水戸間で2~3輛編成で運転されました。
 キニ56や58が登場後、キニ55は架線の下を離れて水郡線などでも使われるようになりました。電化区間を全開でかっ飛ばす姿は常磐線名物?で、その用途からか10系気動車最後の現役車となり、昭和59年まで活躍しました。製品は豊富な資料を元に実車を忠実に模型化、たった4輛なのに外観は3タイプあり、どの姿にも組み立てられるように配慮されています。

 今回のキニ55と合わせてキハ51の再生産もアナウンスされています。

 キニ55、キハ51の両キットは完成させるためにイモンギア、IMONNミニモーターなどを、別途購入して頂く必要があります。カプラーは、標準のKD711、イモンカプラーなどに対応しています。
価格はキニ55が53,000円+税、キハ51が51,000円+税となります。ご予約をご希望の方はコチラを御一読の上、3月31日までにEメールでお申し込みください。

スニ40/スユ44インレタ(ワキ8000も少し)

昨年末にキットを発売したスニ40/スユ44のインレタが出来ました。このインレタでスニ2両、スユ1両ができます。またパレット搭載位置標記は前回のワキ用インレタでは入れられなかったワキ8000用も3輌分入っています。当店のインレタでは珍しく多色刷りのため価格は3000円+税になってしまいました🙇 インレタはモノによって大量に出たりあまり出なかったりで生産量が悩ましいのですが、あまり大量には作りませんでした。通販の方もですが、店頭で受け取りご希望の方も事前にお知らせくだされば確実です。

コンテナ車シリーズ最終回?…チラ1/コラ1です

 昭和35(1960)年に製造開始のチキ5500(後のコキ5500)は当時の地方線区にはコンテナ5個搭載が過大だったこと、製造費が高額だったことなどから製造が中断され、輸送量や実情に則した2軸車が製造されることになりました。こんな事情から登場したチラ1は10m超という国鉄2軸車最長のヨーロピアンな印象持つ車体で、昭和37(1962)年に55輌を製造。東京を起点に札幌、新潟、名古屋、広島、福岡へ運用を開始し、それまで東京-大阪専用だったコンテナの全国展開を担うことになります。本線の主要貨物列車に使用されたことから牽引機は各線のエース級が揃い、東海道山陽はEH10、D52。「ほっかい」はD51三重連で奥中山を越え、北海道内はD52、D51。新潟行き「こがね」はEF16+EF15で上越国境越えでした。

1960年代の代表的な冷蔵コンテナR10(旧形式100)搭載のチラ1。鮮魚輸送に使用された東北筋でのエースでした。


6000、7000、R10搭載のチラ1。側面に扉を持つ7000はチラ1のために生まれたような形式。簡素なステップや手摺がチラならでは。



 こうして全国運用が始まったチラ1ですが、コンテナを常時3個積みという搭載規則によって運用が制限されたことや需要が高まってきたことから製造は1ロットだけとなり、以降はチキ5500が製造を再開されています。チラ1は昭和40年に形式称号変更でコラ1となり、それからしばらく経った昭和41〜42頃には本線の直通貨物から地域間輸送に転用され始めました。華の時期は短いですね…。末期の写真が多く残りますが、製造最初は75km/hだったのに黄帯…^_^; やはりD52の牽く山陽本線の長大貨物や松本さんが撮影されたチラ1組成のD51三重連「ほっかい」を再現したいところです。

R10搭載のコラ1。コラに称号変更された後、長距離運用から退き始め、最後の運用は釧路からの鮮魚輸送でした。


6000、7000、R10搭載のコラ1。北海道や東北などの地域間輸送で見られた形態。コラ1はステップ、手摺などの保安度向上改造後の形態です。

 
 チラの1模型化で悩ましいのは線の細さ。側梁は頑張ってもスケールの2倍になるほど極狭で、そこから生える軸箱守も模型として成立しそうもない薄さです。T断面のややこしい形状を持つ横梁は全ロストワックスも考えましたが、いずれにせよ細い側梁は再現が困難な上、作ったとしてもすぐに壊れちゃいそうなので、既発売のコキシリーズ同様にコンテナ搭載状態で形態が整うよう工作を容易化しました。ただしチラ1/コラ1で目立つ長軸故の飛び出した軸箱はバッチリ表現。チラは幹線貨物列車に組み込まれた当時の原型。コラは手摺などが保安度向上改造後の形態になります。コンテナは既発売のコキ同様にインジェクション製。キットには車輪、カプラー、ビス、真鍮線などは含まれていません。

チラ1/コラ1キットは表(2020/2/4 搭載コンテナを追加しました)の通りとなります。注文生産のため、ご希望の方はコチラを御一読の上、2月25日(火)までにEメールでご予約ください。コンテナ数が限られているため品切れの際はご容赦ください🙇