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両運車もなかなか…クモハ61


61005_23扉車第三弾は、これまた飯田線の名優、クモハ61。関西にいたクモハ40昭和7 年度車をMT30に換装して出力増となった車輌で、61001と002が阪和線に止まり、003〜005が飯田線にやってきました。飯田線では珍しいロングシート車ですが、両運の便利さを買われ、増結や2連のローカルなどでけっこう出番の多かった電車です。私は阪和の002を、しかも阪和快速色で作ろうと思ってますが、飯田線転属車も静鉄形幌で異なった魅力を持っています。

KDさんの作られたのは61005。004と共に方転車です。クモハ42もそうですが、両運車の愉快なところは編成によっては相棒のクハ側にパンタがくることですね。半流なら当たり前ですが、前パンで風を切るイメージの平妻車も、こんな編成ができます。61005_1

クハ68にも歴史あり


409_3今日もKD先生の作品の続きです。昨日のクモハ51069の相棒になっているのは、3扉のクハ68409。これまた、かなり面白い電車です。ご存知の通り、オリジナルのクハ68は半流のみで平妻は存在せず、こいつの出自は平妻クハ55改のクハ68064。クハ55をクロスシート化してクハ68の仲間入りをしていますが、飯田線らしいのは奇数番号なのに偶数向きというところ。なんだかんだで大変なことになってしまっていた省形電車末期が好きなら嬉しくなってしまうような電車です。

この車輌、実は飯田線の歴史に残る3扉車です。昭和36年に後の日車となった豊川分工場で便所取付が行われてから転入しています。クモハ51069と同じ時期ですが、これは飯田線としては初の409_13扉クロスシート車でした。昭和40年代以降になると飯田線の主役となった3扉クロスシート車ですが、飯田線に入りだした時期は意外に遅かったのですね。便所取付の際に側板の窓は塞がられることなく、曇りガラスとなっていますが、妻板はこの通りメクラになっています。その後、便所取付車は400番代へ改番され、この車輌も昭和43年に68409となります。だけど元祖・便所付き3扉車なのに、若い番号じゃなかったのはなんででしょう。ちょっと調べたくなる話です。

さて、飯田線の電車は2枚幌が標準。この点で戦後の関東の影響を受けている印象ですが、飯田線らしく、多くの車輌は幌枠の奥行きが長409_2く窓のついた静鉄形に改造されていました。とはいえ転入前の状態を保ったままのものもあり、クハ68409も大鉄形の1枚幌の幌枠に幌留め用のフックがついています。模型だと引っかけて壊しちゃいそうで要・取り扱い注意。運転席窓はHゴム化され、写真と反対側の乗務員扉は静鉄形になるなど、後天的な変化が楽しめるのも飯田線の愉快なところであります。

 

飯田線ふたたび…であります


51069_2作りまくった飯田線の旧国を春先に発表させていただいたKDさんの作品。その後も続々と完成されております(^。^) 前回までの2扉車に加え、今度は3扉車も登場。お、クモハ51069ですな。平妻3扉車は飯田線の少数派ですが、その中でも昭和7年度車しか存在しないオリジナル平妻モハ41の生き残り。タブレット保護棒が特徴ですね51069_1。初の20m3扉車として城東線に投入されましたが、岡山に集まった仲間と別れ、早くから飯田線入りしただけに、その後の主流となった戦後の関西型の特徴はなく、プレーンな印象です。明日からも3扉車を紹介致しますので乞うご期待!

 

省電…深くて面白い世界です


keihin3お客様の注文で特製品として製作した戦前の京浜線5連。製作塗装は超細かいことまで作り込むEM氏であります。戦前というか、戦後すぐまでは国電ではなく省電だったわけで、ウチのおばあちゃんは最後まで「しょうでんで行く」と言ってました(^^;)

末期の旧国もそうですが、戦前の電車も時代ごとにやたらに変化があって悩ましいところ。2等車入りとなると17mのサロかサロハ56が定番ですが、今回は一時期見られた2等と3等の窓配置の差が面白いクロハ59入り。大ミハ所属東カマ貸出。kurohaサロハ56不足を補うための応援転属であります。クロハが入るとなれば連結器は密連に改造され、前照灯も高い位置に変更された後です。塗装もこいつは関西塗りなので黒っぽくなってます。この写真…窓に映り込みがあってスミマセン。えっクロハ59のキットなんてどこにあるんだって? FABでは20m省電は2扉、3扉各種を製作し、店頭で細々と販売しておりました(^^;) あ、モハ32なんてのもありましたね。今度はクロ49やサロハ66もお見せしたいところであります。

keihin1省線電車仕様のキットは2列運行窓、幌の代わりに手摺りがつき(除:関西急電とスカ線)、ジャンパ栓も関東/関西ツナギ用に車体穴を用意。特製ガラベンチ(車種によってはハーフガーランドも)など、頑張って作っています。Wester Wieseで半流を製作中ですが、張り上げ屋根の省電、欲しいな〜。

 

青い客車…


ナハフ11米国型に精を出していると思いきや、MZ氏が今度は製作中の日本形客車の写真を送ってきてくれました。いや、手が早いです。いつもけっこうなお手前で羨ましい。FABでは私を含めてぶどう色1号、2号の時代を作られる方が多いのですが、MZ氏は60年代後半から70年代の青15号の時代。

ナハ11とナハフ11…。FAB最初の客車キットでプレスボディでした。もう10年前の製品ですが、窓にテーパーがついているのを表現したり、けっこう頑張った覚えがあります。いろいろと考えて。この後のPrecision HOシリーズではさらに精密度を求めて台枠まで表現しましたが、10系座席車はいわゆる普通のキット。ナハ10、ナハ11系列は品切れしてから久しいためか再販のお話もいただきますが、今度はPrecision HOのグレードで予算年度別の違いを作り分けた究極の10系座席車を考えています。そのときは試作車も作りたいなぁ。皆さんも必要ですよね?

スロ54

MZ氏は「だいせん」の再現を目指しておられまして、ナハフ11に繋がるのはスロ54冷改車。Precision HO初期の3番目か4番目の製品でした。おっかなびっくりに少数作ったためにあっという間に品切れになってしまい、ただいま再生産中です(予約完売になってしまいました。ありがとうございました)。スロ54冷改は謎が多くてAU12→AU13だけではなく最初からAU13が載ってるやつもありますね。台車の軸受けや発電動器の組み合わせも楽しいところです。ちなみに1等車/グリーン車の淡緑帯は塗装したデカールシートから切り出して貼っていらっしゃるそう。たしかにこのマスキングは大変過ぎますし、仕上がりを考えれば、デカールの方が良いかも。といいつつ、この長さのデカールを真っ直ぐ貼るのもMZ氏ならではであります。

そして、おっ、スロ62。こちらは上越急行用とか。鋼体化客車が出自なのでスロ54と客扉の幅が違ったり、いろいろ楽しいスロ62ですが、鋼体化客車は一般の鋼製客車とヘッダーの天地方向の幅が異なります(細いです)。その違いも作り分けてありますので、キットをお持ちの方はぜひ比較してみてください。スロ62でもって面白いのはオハニ36(既発売)は鋼体化なのにスハ43形などと同じ幅なんですね。模型ではヘッダーは飾り帯みたいなものですが、実車では車体構造にかかわってきます。オハニ36の側溝がどうなっていたのは興味深いなぁ。Precision HO最初の製品だったスロ62も品切れになって久しいですが、改良製品を再販します。ご興味のある方はご連絡を。

いま作ってるスロ62ですが前回製品の改良型として●北海道形ニセコ用501〜503の再現。これ、入れ換え用手摺りが横を向いている名古屋工場改造の変形車です。オロ61製品でも再現しました(私は信越線用。あぁED42どうしよう…)が、スロ62でもこのタイプはこれまでスケールを通じて作られたことがないのではないかと思います。

それと●水タンクを軽量形に変更。スロ62の模型を見た車両史編さん会の藤本さんから指摘がありまして、鋼体化改造の特ロはオロ61に改造された時点で、ナロ10と同型の丸みの付いた水タンクキセが装着されていたとのこと。いや全く知りませんでした。たしかに目を皿のようにしてキセのシルエットが見える写真を見ると丸い…。さらにLJのS氏(伏せ字だらけですみませんです)が下に潜ったことがあり「丸かったです」と証言も! オロ61製品化の時点で藤本さんからのご意見を反映していますが、スロ62も水タンクを変更したものになりますです。

さらに引っかかってるのがデッキ側便所・洗面所窓がアルミサッシの初期車。このタイプはオロ61、スロ62とも製品がなくて欲しいところですが、ここまで作っちゃうと…少し、悩みます。MZさん、また買ってねぇ〜(^^;)

いろいろ作られてます(^^;)


これまたFABのお客さんですが、MZさんは1/87で日本型と米国型を作りまくる達人であります。

1オハニ36とスハフ42ですね。キットを発売しながら言うのもナンですが、組むのにとても時間がかかるキットを次々に完成させる精神力には感服…。スハフ42の扉はHゴムの小窓を採用ですね。塗色が青くなってからの時代かな。これ以外にも製作中はオロネ10にスロ54冷房車と目白押し。MZさんがどんな編成組むのか、興味津々です。

ところでFABやWesterWieseのPrecison HOブランドの荷物車ですが、キットを組まれた方は気づいていると思いますが、荷物扉下部の台枠覆部分(側板と、側板からへこんだ荷物扉の下部の間の板)に水流れの勾配がついてます。実物を見ると、「けっこうナナメってるんだなぁ」と感じる2ところですが、市販品にはここが真っ平らのものが多く…(^^ゞ 客車だけでなくWesterWieseのクモニ13やFABで作ったモハユニ44(戦前型)もバッチリとナナメらせておりますぞ。

このMZさんの写真を店頭で眺めていたら…お客さんから「おいおいオレはオロネ10もスロ54も買い損なってるんだ。どうにかせい」ですと。この2車種、いまだに言われることが多いんですねぇ。なので残された部品を使って作ってみることにしました。オロネ10は写真の通り、これまで初期〜中期製造の製造時に非常口が設けられていなかったタイプ(ぶどう色の車輌です)と、この非常口がなかったタイプに後から非常口を設けたタイプ(青15号の車輌です)を作っています。

orone10dueそこでまだ作っていない製造時から非常口の開口部を大きくとって製作された後期製造のオロネ10を作ることにしました。スロ54冷房車は今回は北海道仕様(なぜか前回作りませんでした)と本州(九州もですね)仕様を作りたいと思っています。まだ発売時期とか予告できる段階ではありませんが、興味のある方はお知らせ下さい。それ以外でもスロ62の北海道仕様。とくに入れ換え用手摺りが垂直ではなく横に向いた特異車(つまりC62ニセコ用ですね)はまだ模型化されたことがないと思いますので、作りたいなぁと考えています。でも、そこまで出来るかなぁ。